ケトン体を測定する方法は以下の3つの方法があります。
- ケト紙
- 呼吸式ケトンテスター(ケトンメーター)
- 血液式ケトンテスター
今回は、お手軽な呼吸式ケトンテスター(ケトンメーター)を実際に使ってみて、ケト紙と同じような精度でケトン体を測定できるのかという点をレビューしていきます。
まず、ケトン体の測定方法全体に関して知りたい方はこちら。
もくじ
(1) ケトンメーターとは
ケトン体の一つである「アセトン」は揮発性がとても高いため、生成されたのち揮発して、吐く息とともに排出されていきます。
ケトンメーターはこの、「アセトン」の量を測定する方法です。
なので、アルコールなどを摂取すると、アルコールをアセトンと誤検知することがある点に注意が必要です。
ケトンメーターと他の測定方法の比較
ケトンメーターの測定と他の測定方法の違いをまとめていきます。
ケトンメーターのメリットはなんといっても”手軽に測定できる”という点です。ただし、精度は少し劣る印象です。
ケト紙 | ケトンメーター | 血液式メーター | |
---|---|---|---|
原理 | 尿に含まれるアセト酢酸(ケトン体)を計測 | 呼気に含まれるアセトン(ケトン体)を計測 | 血液中を流れる3-ヒドロキシ酪酸(ケトン体)を計測 |
お手軽度 | ★★★ | ★★★★★ | ★ |
精度 | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ |
価格 | ★★★★★ | ★★★ | ★★ |
初めての方は、安価なケト紙を使用すると良いと思いますが、なれてきたら毎回尿で検査するのが面倒になってきますので、ケトンメーターに移行するのがおすすめです。
ケト紙と同じような傾向で測定できますので、ケトン体が出ているかという点を確認するには十分です。
ケトンメーターの機種比較
ケトンメーターには、お手頃価格のモノから携帯と連動する高価なモノまでいくつか機種がありますので、違いを見ていきたいと思います。
安価タイプ
高価タイプ
携帯に接続できるモデルで、測定結果を保存したりシェアしたりすることもできます。
息を吹き込む時間が3秒で良いので簡単にチェックが可能。
Appleの「Appleヘルス」やGoogleの「Googleフィット」の情報を統合して閲覧することも可能です。
(2) ケトンメーターでのケトン体の測り方
梱包物
- ケトンメーター
- マウスピース✕10
- 袋
- マニュアル(英語)
ケトンメーターの息を吐く部分にマウスピースをつけて使用します。
使用手順
封入されている英語のマニュアルに従って使用していきます。
- パワーボタンを長押し(2秒)する。ディスプレイがついて音がなります。
- 20秒のウォーミングが始まるので、カウントダウンの間待ちます。
- ウォーミング終了後、音がなって”Blow"が表示されます。
- 10秒のカウントダウンの間に息を吐きます。
このとき、直前に息を深く吸ってはいけません。
10秒間息を吐くことが望ましいですが、特にはじめの5秒間が重要のようです。 - 表示される値を確認して値が0.5mmol/L以上であればケトン体が出ていると判断します。
- 電源は自動でOFFになります。
(3) ケトンメーターの精度は?ケト紙と比較
実際に、ケトジェニックダイエット未実施時(開始前)と実施中に、ケト紙とケトンメーターを同時に使用してケトン体を測定してみました。
結果、ケトメータでケトン体が出ているかは測定できていました。
ケトジェニック未実施時
ケトメーター、ケト紙ともにケトン体が出ていないという結果になりました。
両方とも結果はわかりやすいです。
ケトジェニック実施中
ケトメーター、ケト紙ともにケトン体が出ているという結果になりました。
値に関しては、
ケトメータ:3.35(mmol/L)
ケト紙:4.0~8.0(mmol/L)
と多少の違いは有りましたが、正確に知りたいというよりは、ケトン体が生成されているかを測定する事が目的なので、問題ないレベルだと思います。
(4) ケトンメーターのまとめ
実験の結果、ケトンメータでもケトン体が出ているかどうかは測定ができているということを確認しました。
とても手軽に測定でき、ケトン体が出ているかどうかレベルであれば結果もそれほど悪いものではないと思います。
私は、日常的にはケトンメーターを使用して測定を行いながら、正確に測定したいときにはケト紙を使用して確認するという運用をしています。
今回使用したケトンメーターはこちら
100日チャレンジでも使用しています。